平成の大空襲

平成の補給戦

戦争は有効な戦略と戦術によって敵を敗北へ導くことができると考えられる。しかし、欠かすことができないものがある、それは物資の補給である。この当たり前と思われがちな点を当事者が軽視したり、維持できなくなることで戦争で勝利を逃すことを史実から知ることができる。物資の補給は戦争の9割を占めると言われており、その重要度が伺い知れる。

 補給戦-前半

 補給戦-後半

 現在の日本において、上記のような武器や弾薬を使用した戦争は無く、それに代わる経済戦争などが長く続いている。戦争において多くの庶民が惨禍に巻き込まれるのは昔も今も変わらない。

 職場という戦場において派遣切りが起こりたくさんの人が「職」を失った。「職」を無くすことは賃金を無くすことと等しく、それは戦闘において銃弾を無くすことと同じことと言える。銃弾の補給がなければ戦いを継続できない。

家庭においては、父親が失った補給を母親が補う為、軍需工場で働き始めているが働き手が増えれば単純労働の賃金の低廉化は防ぎようがなく苦しい生活を根本的に支えるのは困難となる。また、「児童扶養手当」を受給する家庭が100万人を超えた。そのほとんどは離婚した世帯であり、未婚の母子家庭も存在している。社会的弱者が増加してきているのだ。

このような状況下で心配されるのが「食」の質の低下だ。

家計が苦しいから食費を削る、あるいは1日3食のうち1食を減らし、2食にするなどの話しが出てきても不思議ではない。確かに、家庭に必要なものは「食」だけではない、光熱費も家賃も生活には欠かせないものだ。しかし、安易に「食」の削減を行うことは私の経験上からお勧めできない。

私がアルバイトで1人暮らしをしている頃、1食につき¥500円を使っていた。1日3食なので¥1500円、1ヶ月を30日で考えると食費は月に¥45000円となっていた。1日1食を減らせば月に¥15000円の節約となるので乏しい収入の中では必要なことと考えた。

結果は悲惨なものだった。肉体労働をしていたが次第に力が失せてきてしまいながらも原因の判断を付けられず、最後には健康を害してしまった。「食」を欠いて「色(顔色=健康)」を失ってしまった。

それから、数年後に農家の人に教えてもらったのが今も心に残っている。

「働くからお腹が空いて食べるんじゃなく、食べるから働くことができる。だから食べ!無理してでも食べ!」この言葉がすべての人に正しい分けではない、食べて運動をしなければ健康を失ってしまう。当時の私は肉体労働をするには食も体も細かったから言われたことかもしれない。つまり、食べることで働くことができるということだ。

戦争でも家庭の生活においても補給がなければ戦闘を継続していくことは難しい。そして今、子供達に降りかかる戦争は経済戦争だけではない、報道による洗脳戦争もその中の1つとして挙げられる。子供は気付かないうちに戦争に参加しているのだ。

「食」という漢字は「人」を「良」くすると書く。最近は「食育」の言葉が流行っているが、掛け声だけで終わらないで欲しい。なぜなら、将来ある子供達には「食」を通じた教育と栄養補給が必要であり、戦争に負けない為には不可欠なことなのだから。 

出典:琵琶湖の海月 /平成の補給戦



母子家庭の家計
 

009.jpg写真:「東京大空襲」史上最大の虐殺

 
無形化世界における戦争では、その被害が直接目に触れにくいだけに厄介です。毎日多くの社会的弱者が生まれています。そこの子供達は有望な未来を持ち得ながらも、補給が途絶えがちになることで将来を失ってしまうのです。これはすべて私達大人の責任です。
 
関連:「職」「食」「色」3つの「しょく」を失っても、ダイヤモンドリングのように輝けるか
 
かつての太平洋戦争を起こしたのは当時の大人であり、多くの無力な子供達は未来を失いました。また、当時の政府は日本が戦闘に敗北を続けていたのにもかかわらず、真実を国民には知らせませんでした。その歴史が繰り返されようとしています。本格的な本土空襲が始まれば何が正しくて何が誤りなのかを知ろうとするでしょうが、それでは遅すぎます。少しでも生存率を高めるには事前の準備と対策が必要です。一人よりも二人、二人よりも三人です。多くの仲間が集うこと(a-meet)、そして早ければ早いほど有利です。
 
今夜のNHKスペシャルで「セーフティクライシス/子供に貧困がしのびよる」が放送されます。たまにはTVを観てみようか。
 
 

 

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